kaya and eili – two

INTRO
【解説】映画『セルマ』の見どころの一つはテルマとアンヤとの関係にある。この『カヤとアイリ』の記事は、「アイリ」編「カヤ」編の2回に分けて紹介している。今回は「カヤ」編である。

この二人の関係を、「セルマ」を演じたアイリさんは、「アンヤ」を演じたカヤさんとどうやって作り上げていったのか、その質問に対して彼女は、「アンヤ」と初めて会った時の印象を語り始めた。

カヤさんがオーディションの部屋に入ってきた瞬間、アイリさんは彼女が持っている何か、アンヤさんのそこにいるという存在にそなわった特別で何か本物であるものを感じたという。彼女はすでにモデルやミュージシャンとして有名な存在であり、そんな彼女が現れた時アイリさんは正直驚いたそうだ。アイリさんは彼女がこの役を得てくれればいいなってその時に望んでいたそうだが、幸運にも、監督のヨアキム氏も同じように感じていたと言う。

二人は相性が抜群で、リハーサルの間、ヨアキム氏と台本を読み、彼女たち二人は登場人物の役作りや関係について話し合ったと言う。アイリさんはカヤさんの物事への関わり方や多くの才能に驚嘆したと語った。ではカヤ・ウィルキンズさん、またの名を「オカイ・カヤ」の名でモデルや歌手として活躍している彼女について紹介する。


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名前Kaya Wilkins カヤ・ウィルキンズ/ Okay Kaya オカイ・カヤ出身国ノルウェー・ネソドタンゲン村 Nesoddtangen 出身。ルーツは北欧とアフリカ系のアメリカ人。米国ニュージャージー州生まれ。幼少期を自然豊かなノルウェー・オスロ郊外で過ごす。誕生日非公開(現在25歳)活動モデル・シンガー・俳優。ダンスの振付師 Choreographer【経歴】若い頃からボブ・ディランとオーティス・レディングを聞き、地元の黒人グループのメタル・ドラマーであった兄セバスチャンと15歳の時に音楽活動を始める。高校ではダンサーの訓練を受ける。同じころにモデルでもスカウト、ポップなどのインディーズ出版物のページに登場、コペンハーゲンファッションウィークのランウェイを飾る。17歳の時に、モデル活動を広げるためにニューヨークに移住。その後、モデル業を中止して、「Okay Kaya」の名前で作詞を始め、ウェブサイトの「Soundcloud 」に自分のトラックをアップロードし始める。最初は11人ほどのファンしかいなかったが、そのうちの1人がエージェントになり、本格的に音楽活動のプロモーションを始める。小さなステージから演奏を始め、2017年に、PJハーベイとマッシブ・アタックらとØya Festival(ノルウェー・オスロで開催)で共演する。彼女の未発表トラックの1つをジェイミーXXが演奏した。その後、再びモデル業に戻り、Demna Gvasalia、Raf Simons、Christopher Baileyなどのデザイナーのモデルをつとめた。また、パリ、ミラノ、ロンドンのエリート、ニューヨークのソーシャル・マネージメントなど世界中のエージェントと契約、現在はコペンハーゲンのハート・ブレイク・マネージメントの所属である。彼女の音楽は、ノルウェーの厳しい冬の中で培われたもの。「ブルーなメロディー」の「憂鬱」な地平を探求し歌にする。作曲は、”愛と人間関係”の歌を、太陽が昇らない、暗い季節になってから書くという。猫と植物が好きだという。music clip: Clenched Teeth/ Instagram: @okay.kaya / Twitter: @xokaykayax

i heard her explain once why through clenched teeth, but i can’t remember what for no more, more

interview with okay kaya …..

INTERVIEWER
ヨアキム・トリアー監督との仕事はどうでしたか?

カヤさん
とても楽しかったわ。役を演じることが初めてだったから、そうよ、映画『 THELMA 』のオーディションは興味を持って臨んだ。何かの役割でこの作品に参加できたらいいなと思ってたから、アンヤ役に決まって、脚本をパート、パートでよく読んで、アイリにも会いに行って、役作りを一緒にして、この作品にどんどんのめり込んでったわ。

INTERVIEWER
カヤは役者以外に、ミュージシャン、ダンサーとしての顔を持つね。作曲の基礎の部分を築いていたとき、踊りの動きと、芸術の様式への理解が役に立った?

カヤさん
絶対そうね。その音楽とダンスの中和された間に立って、手探りしながら少しずつ、多くのことを考えた。完全にその動きを理解するために、音を理解する必要があるわ。

INTERVIEWER
育ったノルウェーはどんな感じなの?

カヤさん
寒いのよ(笑)。今ノルウェーに居座ってるけど、ホントに寒いの。そしてそこを去りたくない。本当にいいトコなんだから、そう思う。小さな国で、サケの遡上があって、小人や妖精が周りを走り回っていて、フィヨルドね。そんな感じのトコよ(結構いい加減)。

INTERVIEWER
音楽づくりはどんな切っ掛けがあったの?

カヤさん
多分ね、家にあったレコード・プレーヤーから流れていた音楽を聴きながら育って、母がね、画家だったんだけど、いろんな音楽を聴いていて、特にファンク、ソウルにプリンスのヒップ・ホップが彼女の一番。若いときに自分の部屋のCDプレイヤーを買ってもらって、フォークソングやロックにパンクがお気に入りだった。13歳の時にギターを買ってもらってそれが音楽演奏の始まりね。

INTERVIEWER
5歳の時って何になりたかった?

カヤさん
5歳の時は、アタシは少年になりたかったな。それか、ネコね。それとも、無生物。未来についてはあまり考えていなかったな。

INTERVIEWER
何がカヤの音楽には影響を与えている?音楽的な影響って誰?

カヤさん
それは私にはひっかけ問題みたいなものよ。ほとんどの人生の経験からインスピレーションを得ている。人生は俗っぽくて、外傷的な影響を与えるし、素晴らしいもの。実際のほかの人たちの人生から影響を受けて、また、音楽や本、映画などから影響はうけてる。影響を与えた本当にたくさんのミュージシャンがいるしね。「The Common Thread」は彼らの音楽の原石と同じ。大きくなってから、大好きになったのは、オーティス・レディング、ビリー・ホリデー、PJ ハーヴェイ、ニック・ドレイク、ミリアム・マケバ、そしてヴェルヴェット・アンダーグラウンド。

INTERVIEWER
思春期のノルウェーの音楽業界ってどんなだったの?

カヤさん
思春期は音楽業界にはあまり詳しくないな。ステージ・ショーは「18禁」だし、育ったのは都市から離れていたから。でも自分より年上の子供達が演奏するショーへいくのは好きで、不法に占拠してるハウスでブリッツへ、パンクバンドをオスロで安いビールを飲みながら観に行ったわ。

INTERVIEWER
モデルの仕事を求めてニューヨークへ移住したけど、代わりに音楽キャリアを積むことを決心したのはどうして?

カヤさん
キャリアを求めるっていう意図はなかったかな。単にた訳ではなかったけど、自分の媒体を持って自分自身を表現したかっただけ。モデルとして働いていくことは必ずしも刺激的なものではなくて、私にはとても自然なことだった。

INTERVIEWER
楽しみにしてるデビュー・アルバムはいつ出るの?今年何か計画しているようなものはある?

カヤさん
すぐよ!まあね、とにかく。計画はいくつかあるけど、それがいつカタチになるのかはまだ未定です(大笑顔)。


MEMO
【記録】原題:『 THELMA 』/ 監督・脚本:ヨアキム・トリアー Joachim Trier , 作品:『リプライズ Reprise 』(2006年),『オスロ、8月31日 Oslo 31, August 』(2011年),『母の残像 Louder than Bombs 』(2015年)/ 脚本:エスキル・ヴォクト Eskil Vogt / 撮影:ヤコブ・イーエ Jakob Ihre / 音楽:ウーラ・フラットゥン Ola Fløttum / 出演:アイリ・ハーボー Eili Harboe / カヤ・ウィルキンズ Kaya Wilkins / ヘンリク・ラファエルソン Henrik Rafaelsen / エレン・ドリト・ピーターセン Ellen Dorrit Petersen / グレーテ・エイテルヴォーグ Grethe Eltervåg / 制作国:ノルウェー、デンマーク、フランス、スウェーデン/言語:ノルウェー語/ 2017年制作【付記】映画『セルマ(原題)』(日本公開日未定)。日本で「セルマ」の表記で紹介されているが、物語中では「テルマ」の名前で呼ばれているのでこの記事の表記はそれに従った。また、テルマの友人の「Anja」は「アンニャ」と発音されるが「アンヤ」とした。/ 2017年制作 / 初上映:2017年8月20日「ノルウェー国際映画祭」、2017年9月9日「トロント国際映画祭」

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